流紋岩質溶結凝灰岩層【美濃地方の露頭13】

富加町加治田付近の丘陵の北端や川浦川河床には、火山角礫岩とは違って、流紋岩質溶結凝灰岩層が分布します。

蜂屋層を形成した火山は、約2400万年前に活動がはじまった火山です。日本海がまだ拡大していない時代で、古いアジア大陸の東端にあたる位置で活動しました。流紋岩質の凝灰岩が自身の熱と重量によって、構成している火山灰や鉱物などが結びつき、多くの部分が堅固な岩石(流紋岩質溶結凝灰岩)になっています。

栃洞公民館の南の道路を西へ約400mほど進みます。その先、富加町加治田栃洞八幡神社の石柱から西へ40mほど進むと流紋岩質溶結凝灰岩があります。上の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

下の写真は岩石を割って接写したものです。左右に細長い白いものは軽石です。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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