美濃地方– category –
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美濃地方
鮎之瀬橋の両岸の岩【美濃地方の露頭56】
関市の小瀬鵜飼は長良川鮎之瀬橋上流で行われます。鮎之瀬橋の上流において、長良川左岸(南側)はごつごつした岩が見られ、一方長良川右岸(北側)は川原が広がり、背の低い岩が点在しています。この地形の違いは、長良川の左岸側には層状チャートが分布し、右岸には砂岩泥岩互層が分布しているためと考えられます。 -
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百年公園内の砂岩泥岩互層【美濃地方の露頭55】
岐阜県博物館がある百年公園内では、遊歩道沿いで美濃帯堆積岩類の砂岩泥岩互層の露頭が見られます。砂岩泥岩互層は、砂や泥の混じったものが海底の斜面で移動し流れ込む時、粒子が粗い砂は下に、その上に粒子の細かい泥が堆積し、それが何回も繰り返し、固結することによってできたものです。 -
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田島火道角礫岩【美濃地方の露頭54】
美濃地方ではなく飛騨地方ですが、濃飛流紋岩の火道の一つと考えられている場所が金山町田島の飛騨川左岸で見られますので紹介します。下呂市指定の天然記念物になっています。白川町から国道41号を北進すると、しばらくは飛騨川の右岸(西側)を通ることになります。飛騨金山へ至る直前で飛騨川沿いから離れますが、その辺りに七宗ダムがあり、そのダムの堤体から飛騨川の下流に火道角礫岩(田島火道角礫岩と名付けられています)が露出しています。 -
美濃地方
流紋デイサイト質貫入岩【美濃地方の露頭53】
白川町上油井の佐見川沿いには、流紋デイサイト質貫入岩が露出しています。この流紋デイサイト質貫入岩は、マグマ中の液体状の破片や火山ガス、鉱物の結晶、岩片などがごちゃ混ぜになって激しく噴出し、火砕流によって運ばれ堆積したという火砕流堆積物の特徴をもっています。 -
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濃飛流紋岩の結晶凝灰岩(阿寺層)【美濃地方の露頭52】
濃飛流紋岩の大部分は、径数10kmの陥没盆地の中に大規模な火砕流によって厚く堆積したものであるため、火山灰や軽石などが自分の重さや保持された熱によって、互いに密着してくっついてできた溶結凝灰岩からなっています。研究によると、濃飛流紋岩は、中生代の白亜紀後期に6つの時期にわたって活動したと考えられています。 -
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赤河火山灰流シート【美濃地方の露頭51】
濃飛流紋岩は、岐阜県の面積の約1/4という非常に広い範囲に分布します。 濃飛流紋岩の大部分は大規模な火砕流によってもたらされた堆積物で、火山灰や軽石などが自分... -
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金山火山灰流シート【美濃地方の露頭50】
濃飛流紋岩は、岐阜県の面積の約1/4という非常に広い範囲に分布しています。濃飛流紋岩の大部分は、火砕流によってもたらされた火山灰や軽石などが自分の重さや保持された熱によって、互いに密着してくっつき、堅固な溶結凝灰岩と呼ばれる岩石になっています。こうしてできた溶結凝灰岩は、基本的に、ほぼ均質で非常に厚い板状の堆積物を形成します。このような単位を火山灰流シートと呼びます。