津保川沿いでは、上之保宮脇の宮ヶ瀬~和田野~大之田にかけて和田野礫岩と呼ばれる礫岩が露出しています(富之保の一部でも露出しています)。
この礫岩は、砂岩の中に砂岩・泥岩・チャート・石灰岩・玄武岩質火山岩類の礫を含む岩石からなりますが、ここでは5mm~数cm径の角礫~亜角礫が多く、数cm以上の径をもつ礫はチャートばかりです。
上の写真は対岸の道路(県道63号)から東側を撮ったもので、〇で囲ったものが礫岩です。
武儀事務所から県道63号を津保川の上流に向かって進み、関市富之保を越え、上之保の温泉施設(ほほえみの湯)の分岐点で東へ右折し、名倉橋を渡ってすぐ左折します。300mほど北進し、近くに車を止めます。集落の一番北の家の前(西側)の空き地を横切り、川へ下りますと、礫岩が露出しています。温泉施設の西側の下にあたるところです。
この写真はその礫岩を南東から撮影したものです。
下の写真は礫岩を接写したものです。写真の縦は4.5cmです。
下の写真は中上の写真の礫岩上から南西を撮ったものです。同じような写真が並んでいますが、それぞれの写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
前回は化石を含んだ石を紹介していますので、まだ読んでいない方はどうぞ。