和田野礫岩【津保川沿いの岩石13】

津保川沿いでは、上之保宮脇の宮ヶ瀬~和田野~大之田にかけて和田野礫岩と呼ばれる礫岩が露出しています(富之保の一部でも露出しています)。

この礫岩は、砂岩の中に砂岩・泥岩・チャート・石灰岩・玄武岩質火山岩類の礫を含む岩石からなりますが、ここでは5mm~数cm径の角礫~亜角礫が多く、数cm以上の径をもつ礫はチャートばかりです。

関市上之保向名倉:和田野礫岩

上の写真は対岸の道路(県道63号)から東側を撮ったもので、〇で囲ったものが礫岩です。

武儀事務所から県道63号を津保川の上流に向かって進み、関市富之保を越え、上之保の温泉施設(ほほえみの湯)の分岐点で東へ右折し、名倉橋を渡ってすぐ左折します。300mほど北進し、近くに車を止めます。集落の一番北の家の前(西側)の空き地を横切り、川へ下りますと、礫岩が露出しています。温泉施設の西側の下にあたるところです。

この写真はその礫岩を南東から撮影したものです。

下の写真は礫岩を接写したものです。写真の縦は4.5cmです。

下の写真は中上の写真の礫岩上から南西を撮ったものです。同じような写真が並んでいますが、それぞれの写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

前回は化石を含んだ石を紹介していますので、まだ読んでいない方はどうぞ。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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