美並町高原郡南橋ほぼ下の珪質粘土岩と層状チャート【長良川本流沿い露頭編83】

美並町の福野と高原の間に郡南橋(赤い橋)が架かっていますが、地質図によると、橋の上流側(南東側)にはおもにチャートからなる地層(オレンジ色(Mch))が、下流側(北東側)にはメランジュからなる地層(灰色(Mmx))が分布しています。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

郡南橋の下流へ25mほどの右岸には珪質粘土岩が露出しています。

郡上市美並町高砂高原右岸露頭(郡南橋西へ25mほど右岸)

珪質粘土岩は粘土鉱物からなる岩石で、チャート層に伴って存在し、中に黒色の珪質泥岩をはさむことを特徴としています。

この露頭では、淡青灰色の珪質粘土岩に、見かけ上数cm~7cmの幅で、20cm~80cmの長さのレンズ状の黒色泥岩をはさんでいます。

また、郡南橋の下(右岸)には層状チャートの河床露頭が見られます。暗青灰色をした数cm~10cmの厚さのチャート層に、暗灰色をした数mm~1cmの厚さの泥岩層がはさまれています。

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下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。

下の写真は郡南橋の下の河床露頭を東から撮ったもので、層状チャートです。写真の上部は暗くなっていますが、橋梁の影です。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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