地質図を見ると、美濃市と郡上市美並町の境界付近には、緑色(Mbs)である玄武岩質火山岩類からなる地層が2箇所に小規模で分布し、その間は灰色(Mmx)であるメランジュからなる地層が分布していることが分かります。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)
メランジュからなる地層は、実際には基質である黒色泥岩の中に砂岩や泥岩などの礫(岩塊)が入る混在岩です。
この露頭は、玄武岩が分布する露頭の間にあり、混在岩からなっています。混在岩に入っている砂岩や泥岩の礫は数cm~20cm径のものが多く、中には30cmの径をもった礫もあります。
下の写真は同じ露頭を北西(左側)から撮ったもので、下の写真は中下の写真に写っているハンマーの上方を近づいて撮ったものです。下の写真に写っている数cm~20cmのまるっぽいまたはやや角ばっている礫は砂岩で、間を埋めているのは泥岩です。
スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規はそれぞれ約28cm、約20cmです。