砂岩層中の礫岩【長良川本流沿い露頭編35】

長良川沿いの砂岩・泥岩3で紹介した美濃市の上河和大橋下流で見られる砂岩層中の礫岩を再度紹介します。

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は、普段から口にすることもある言葉ですが、実は、礫・砂・泥などの岩石などが砕かれてできた砕屑物は、大きさによって分けられて定義されています。

2mm以上の粒は、一般的には小石、石と呼ばれることが多いですが、正しくはです。は2mm~1/16mm(2mm~2-4mm)からなる粒、泥は1/16mmより小さい粒です。

そのが固結した岩石が、それぞれ礫岩砂岩泥岩です。

ただし、礫岩は主には礫が占めていますが、礫と礫の間は砂、泥などによって埋められています。ここの露頭は、砂岩層の中に礫岩が部分的に見られます。

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スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。

下の写真は、上の写真のハンマーの左部分を近づいて撮ったものです。下礫岩が見られるのはハンマーの青色のグリップより上の部分です。

下の写真は、礫岩の部分を近くから撮ったもので、写真の縦は7cmです。

地質図において、×地点の周辺には黄色(Mss)であるおもに砂岩からなる地層が分布しています。×地点は、上河和大橋下流右岸の砂岩層中に礫岩が見られる露頭を指しています。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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