時間をかけてゆっくりと【長良川沿いのチャート層1】

美濃地方にはチャート層が広く分布しています。

美濃帯堆積岩類の中のチャート層は、古生代のペルム紀(2億9000万年~2億4500万年前)から中生代のジュラ紀(2億800万年~1億4600万年前)の時期に、
砂や泥が流れ込まないような深海底に堆積したものです。
径が1mmより小さい放散虫などの生物の遺骸等が、
1000年に数mmといわれるほどゆっくり堆積して形成された地層です。

長良川沿いにはいろいろな場所で見られますが、その中の1箇所を紹介します。
長良川沿いの玄武岩質溶岩その3の玄武岩質溶岩が露出している所から、
西へ300m進んだところです。
国道156号線を美濃市から北上し、須原を越えてトンネルに入り、出口すぐのところを右(東)に曲がり、神母橋を渡り、すぐを左に曲がるとそこが県道324号白山美濃線です。
西へ進み、高速道路の橋脚を過ぎ400mほど進んだところを川に下りると露出しています。
道路からも露出したチャート層が見えます。

下の写真は近づいて撮ったものです。
写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、
合わせるようにすると立体的に見えます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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