流理構造【長良川沿いの花崗斑岩5】

長良川沿いの花崗斑岩その4で紹介した郡上市美並町根村の北にある新吉田橋の北側には、美濃帯堆積岩類の混在岩に貫入した花崗斑岩が広く分布しています。

その露出している花崗斑岩の中に、流理構造と思われる構造が見られるところがあります。

流理構造とは、マグマが固結するときに流動し、晶出した結晶がほぼ平行に配列して縞模様をなす岩石の構造です。流紋岩によく見られます。

国道156号線を北上して、郡上市美並町に入ります。道の駅美並を越え、新吉田橋の西の交差点を通り過ぎてしばらくすると、左手に吉田小学校があり、その向かい側にガソリンスタンドがあります。
その南に空き地がありますが、そこから川原へ降りると、川原に花崗斑岩が所々露出しています。

写真が3種類ありますが、下の写真は花崗斑岩を少し離れた北から撮ったものです。

上の写真は、花崗斑岩混在岩が接触しているところを撮ったもので、右側の花崗斑岩を接写したものが下の写真です。下の写真の縦は11cmです。

鉱物の大きさの違いで縦に筋が見えますが、それが流理構造です。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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