新中津屋大橋上流右岸の砂岩泥岩互層【長良川本流沿い露頭編164】

国道156号において、以前は郡上市大和町剣から白鳥町中津屋にかけては、山側を通り長良川に架かる橋はありませんでしたが、改良工事がなされ、現在は2ヶ所で長良川に橋が架かっています。

南の橋は万場大橋で、北の橋は新中津屋大橋です。その新中津屋大橋の上流(西)へ50mほどの右岸に露頭があり、砂岩泥岩互層が露出しています。

郡上市大和町上万場の右岸露頭(国道156号新中津屋大橋上流の右岸露頭)

ここの砂岩泥岩互層は、砂岩層と泥岩層が交互にリズミカルに堆積しているわけではありませんが、砂岩層と泥岩層が何枚か重なっているのが確認できます。

砂岩層は青灰色~淡灰色をしていて、泥岩層は暗灰色をしています。下の写真は同じような写真が左右に並んでいますが、写真下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。

下の写真は、上の写真のハンマー付近を近づいて撮ったものです。

スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。

地質図において、この露頭(×地点)は、河川沿いのため白色やうす空色の第四紀堆積物の中にありますが、周囲は黄色(Mss)で、黄色はおもに砂岩からなる地層です。白色やうす空色の第四紀堆積物の下には、おもに砂岩からなる地層が広がっていて、それが露出しています。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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