八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩【長良川本流沿い露頭編146】

今回は、郡上市八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩の露頭を紹介します。

郡上市八幡町瀬取小瀬子の川の中の露頭(長良川鉄道「自然園前」駅の南方)

今回紹介するのは、長良川本流沿い露頭編その145で紹介した石英斑岩の露頭の南にある砂岩層です。

川の中の露頭ですが、本流はその露頭の南側を流れていますので、水位が低い時はほぼ左岸河床露頭です。砂岩層が広く露出しており、マグマが入り込み冷え固まった貫入岩が見られる場所もあります。

写真は砂岩層の露頭を北(左岸堤防)から撮ったものです。

ここの砂岩層は青灰色で、主に中粒砂からなっています。貫入岩は表面では酸化のため淡褐灰色をしていますが、内部は淡緑灰色です。幅が13cm~18cmで、斑晶(鉱物の結晶)はほとんどわかりません。

下の写真で、ハンマーの上部に左右に長細く写っている淡褐灰色のものが貫入岩です。

同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。 

下の写真は近づいて貫入岩を撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。                                    

地質図において、この露頭(×地点)は黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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