長良川沿いでは、美濃市横持と下河和の境界付近から北(上流)に向かってしばらく砂岩層が分布します。
特に、横持と下河和の境界付近には、砂岩層だけではなく、礫岩層が分布しています。長良川の曲流部付近の左岸河床露頭では、砂岩層と礫岩層の境界部を見ることができます。
礫岩は、5mm~数cm径ほどの主に角礫(角ばった礫)からできています。礫の種類は石灰岩、泥岩、少量の砂岩などです。
また、その露頭から南西へ3mほど離れた場所の露頭でも礫岩層が見られます。ここでは主に5mm~5cm径ほどの角礫で構成されており、礫の種類は泥岩、石灰岩、少量の砂岩などです。
下の写真は露頭を南西から撮ったものです。
スケールのために置いてあるハンマーは約28cmです。
地質図において、露頭地点である×地点は黄色(Mss)が分布します。おもに砂岩からなる地層です。また、砂岩層の南と北には、オレンジ色(Mch)のおもにチャートからなる地層が分布しています。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)
前回の記事はこちら。チャートとドロストーンの互層を紹介しています。