関市富之保には砂岩が広く分布し、平地が広がっています。(詳しくは津保川沿いの岩石その9で紹介しています。)
同じように富之保の北の上之保名倉にも、砂岩が分布しています。特に名倉に架かっている丸山橋の下に露出している砂岩は、表面が見やすいので紹介します。
関市武儀事務所から県道63号を津保川の上流に向かって進み、関市富之保を越え、上之保の表示板(左側)から500mほど進んだところで左側に道があります。左折し、少しで橋を渡りますが、その橋が丸山橋です。近くに車を止め、丸山橋を東へ渡り、渡ってすぐの右側から川に下りることができます。川へ下りて、丸山橋から40mほど下流(南)に南北に10mほど、東西に7mほどの砂岩が露出しています。上の写真は砂岩を南から撮ったものです。
ここでは、石と水流によって削られたと思われるなめらかな(甌穴の一部のような)表面を見ることができます。泥岩の細礫が堆積面に並んだり、堆積面と思われるところが凹んでいたりして、砂粒の堆積面がわかりやすくなっています。(下の写真)
次の写真は砂岩を接写したもので、写真の縦は約7.5cmです。泥岩の細礫が点在していますが、並んでいるのがわかると思います。
下の写真は、上の写真を撮った場所で振り返って、南を向いて(北から)撮ったものです。
同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、写真の下の●を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。