美並町下田北の層状チャート【長良川本流沿い露頭編79】

郡上市美並町下田の下田北交差点(下田橋の南西)を県道61号大和美並線へ進み、北へ650mほど行くと、右手(東側)に広報のスピーカーが設置してある電柱があります。近くに車を停め、電柱の脇から河原へ下りる道を進むと、下り口から北(上流方向)へ25mほどで露頭があります。右岸河床にが露出しています。ここの層状チャートは、淡青灰色~暗青灰色をした数cm~5cm厚のチャート層の間に、淡青灰色(表面では褐灰色の部分もあり)をした1~5cm(10cmほどのところもあり)厚の泥岩層がはさまっています。チャート層にはさまっている泥岩層が厚いという特徴があります。

写真は層状チャートの露頭を南東からパノラマで撮ったものです。

郡上市美並町下田の北の右岸河床露頭

地質図では、下田橋の北の長良川沿いは、しばらくオレンジ色が分布しています。オレンジ色は、おもにチャートからなる地層です。×地点が、層状チャートが見られる露頭です。

下の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。

下の写真は層状チャートを近づいて撮ったもので、上の写真の中央右側の下部を撮りました。チャート層にはさまっている泥岩層が厚いことがわかると思います。

下の写真は、中上の写真の北へ55mほどの露頭を南から撮ったものです。上の写真の右上に同じ露頭が写っています。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。

前回の記事はこちら。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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