美濃市上河和の神母橋周辺から上流にかけて、層状チャートが分布します。
神母橋の下には、南東-北西方向に約10m、南西-北東方向に約6m、高さ約5mの層状チャートの露頭があります。層状チャートは、数cm~6cmの厚さの淡青灰色~暗青灰色チャート層の間に、数mm~2cmの厚さの褐灰色泥岩層をはさんでいます。褶曲も見られます。
また、部分的にはチャート層の間にはさまる泥岩層が淡緑灰色や赤褐色を示すところも見られます。
下の写真は、上の写真の中央下部を近づいて撮ったもので、チャート層が細かく褶曲しているのがわかります。
地質図において、神母橋下の層状チャートの露頭(×地点)はオレンジ色(Mch)の中にあります。オレンジ色は、おもにチャートからなる地層です。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)
スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約20cm、約14cmです。
こちらでは、関市の層状チャートを紹介しています。
前回の記事はこちら。
美濃市上河和神母橋下流の混在岩【長良川本流沿い露頭編43】
長良川本流沿い露頭編37で紹介した美濃市上河和左岸の混在岩の露頭から神母橋にかけては、メランジュ(地質図では灰色(Mmx)で示してあります)からなる地層が分布して...