長良川本流沿い露頭編24で紹介した砂岩層の露頭から北へ40mほど進むと、壁のように突出している岩石があります。
チャートの露頭です。南から続いて分布している砂岩層とチャート層の境界部があります。
その境界部から北へは、しばらくチャートが分布します。
ここのチャートは、灰~暗灰色の1cm~5cmほどの厚さをもったチャート層と、灰色の1mm~5mmほどの厚さをもった泥岩層が繰り返し積み重なった層状チャートです。境界部近くでは(40cmほどの幅)、層状はわかりません。
一方、砂岩層は淡褐灰色をした砂岩からできていて、1mm以下~数mm径の角ばった小さな泥岩が入っています。境界部には、平らな面が露出しています。
下の写真はチャートと砂岩の境界部を東から撮ったものです。右側の壁状になっているのがチャートで、スケール(黄色の定規)が置いてある方が砂岩です。
周辺の地質図は下のとおりです。この露頭地点(×地点)は南に黄色(Mss)と北にオレンジ色(Mch)の境界部となっていることがわかります。黄色はおもに砂岩からなる地層で、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)
下の写真は層状チャートを南東から撮ったものです。見えにくいですが、写真右下に層状になっている様子が映っています。スケールとして置いてあるハンマーは約28cmです。
前回の記事はこちらです。
こちらの記事では、層状チャートを紹介しています。