万場大橋下右岸の砂岩層【長良川本流沿い露頭編161】

郡上市大和町を北進し、大和町剣にある大和北小学校を通り過ぎ、約1.5km進むと万場大橋を渡ります。万場大橋の下に砂岩層が露出しています。

郡上市大和町万場下万場の右岸露頭(国道156号万場大橋下の右岸露頭)

露頭へ行くには、万場大橋を越えて200mほど進みます。すると左側に道がありますので左折し、200mほど南へ進むと左(東)に長良川へ向かう道があります。近くに車を止めて、その道を東へ進み、突き当りを河原へ下ります。上流に進むと、万場大橋の下(右岸)に砂岩層の露頭があります。

下の写真は上の写真のほぼ中央部を撮ったものです。左右に同じような写真が並んでいますが、それぞれの写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。

ここの砂岩層は、全体的に青灰色をしていて、おもに中粒砂からなっています。下の写真は、上の写真に写っているハンマー付近を近づいて撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。

下の写真は砂岩層の風化面を東から接写したもので、写真の縦は4cmです。

地質図を見ると、八幡町の北部から大和町にかけて砂岩層が広く分布しているのがわかります。特に、大和町剣から万場にかけては、長良川近辺の平地以外はほぼ黄色(Mss)一色で塗られていますので、ほぼ砂岩(泥岩は含む)でできているのがわかります。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

大和町剣や大和町万場では、山にはさまれた平地の幅が500m~1,000mほどあり、安定して広いです。これは、基盤の地質が砂岩であり、他のものが入り込んでいないことによるものだと考えられます。砂岩はチャートなどと比べて、浸食しやすいためです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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