今回は、郡上市八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩の露頭を紹介します。
今回紹介するのは、長良川本流沿い露頭編その145で紹介した石英斑岩の露頭の南にある砂岩層です。
川の中の露頭ですが、本流はその露頭の南側を流れていますので、水位が低い時はほぼ左岸河床露頭です。砂岩層が広く露出しており、マグマが入り込み冷え固まった貫入岩が見られる場所もあります。
写真は砂岩層の露頭を北(左岸堤防)から撮ったものです。
ここの砂岩層は青灰色で、主に中粒砂からなっています。貫入岩は表面では酸化のため淡褐灰色をしていますが、内部は淡緑灰色です。幅が13cm~18cmで、斑晶(鉱物の結晶)はほとんどわかりません。
下の写真で、ハンマーの上部に左右に長細く写っている淡褐灰色のものが貫入岩です。
同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。
下の写真は近づいて貫入岩を撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。
地質図において、この露頭(×地点)は黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)