花崗斑岩が入った岩【長良川沿いのメランジュ3】

長良川沿いのメランジュその1で紹介したように、美濃帯堆積岩類の中で、泥岩の中に砂岩やチャートなどの岩塊が入った岩石を混在岩といい、混在岩から構成されている地質体をメランジュと呼びます。

今回は、黒っぽい泥岩の中に数cm~数十cmの砂岩が入っている混在岩を紹介します。場所は郡上市美並町大原の勝原橋近くです。

国道156号線を美濃市市街から北上します。道の駅「美並」を越えると、1.7kmほどのところに子宝の湯の看板があります。そこを右折し進むと、赤い橋があります。それが勝原橋です。

勝原橋から南(下流側)の左岸を眺めると、黒っぽい岩石と白っぽい岩石が露出しています。黒っぽい岩石が混在岩で、白っぽい岩石は貫入した花崗斑岩です。

勝原橋の東側から川原へ降りると、橋脚近くに混在岩を見ることができます。
上の写真はその混在岩で、それを近くで撮ったのが下の写真です。

また、北(上流側)の左岸を眺めると、チャートや混在岩、花崗斑岩が露出しているのが見えます。最後の写真は勝原橋から100mほど北(上流)に露出している混在岩です。いずれの写真も南から撮りました。

写真下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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