今回は、石灰岩とチャートの互層を紹介します。
チャートは深い海で形成しますが、石灰岩は浅い海で形成します。石灰岩は深い海だと溶けてしまうため、形成されないのです。
このように、石灰岩とチャートは形成条件が全く違うため、なぜ石灰岩とチャートが積み重なって岩石ができるのか、形成過程は正確にはわかっていません。
今回の場所は、実際には互層と呼べるほど交互に積み重なっているわけではないのですが、チャートの中に石灰岩が層状に近い状態で何層か入っているのを見ることができます。
白く見えるのが石灰岩で、灰色がチャートです。
場所を紹介します。
国道156号を通って、南から郡上市八幡町に入ります。八幡町の市街地に近づくと、最初のコンビニエントストアが左手(西側)にあり、今回の岩石はその北にある工場の西側の長良川左岸に露出しています。コンビニや工場の西に道があり、川へ下りる階段があるため、そこから川へ下ります。
周辺には、他にもチャート層や、レンズ状のチャートが入っている珪質泥岩層が露出しています。
写真は2種類ありますが、上は少し離れて南から撮ったもの、下は近づいて撮ったものです。
写真の下にある白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重なり合わせるようにすると立体的に見ることができます。
こちらでは綺麗に互層になっている露頭を見ることができます。
立体視写真については、こちらから。