板取川の最上流部の山地は深いV字谷になっていて、見事な峡谷をつくり出しています。
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写真は川浦渓谷の表示板の手前の橋(川浦2号橋)から撮ったものです。
この川浦(かおれ)峡谷付近は、風化しやすい花崗岩でできています。
この花崗岩(川浦谷花崗岩)は長径4.8km、短径2.5kmの岩体です。
岩体の主体は中粒の花崗岩ですが、花崗斑岩の岩相を示す部分も多くあります。花崗岩は主に2~5mmの石英・カリ長石・斜長石・黒雲母からなり、角閃石などの鉱物を含みます。
写真は花崗岩を接写したもので、写真の縦は6cmです。
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この地域は豪雨地域ということもあり、花崗岩の垂直方向にできている節理に沿って侵食が進み、険しい谷になったと考えられます。
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写真は川浦渓谷の遊歩道沿いに見られる花崗岩を撮ったもので、中下の写真は近づいて撮ったものです。黄色のスケールは20cmです。
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同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、下の白丸または黒丸を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
花崗岩の風化についてはこちらの記事でも紹介しています。
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花崗岩の風化【美濃地方の露頭23】
松野湖周辺ではかなり風化して、ばらばらになって粒のようになった姿を多く見ることができます。
花崗岩は堅固な岩石ですが、このように風化してばらばらになって砂や小さな礫などの粒状になりやすいという特徴を持ちます。なぜでしょうか。