チャート層は、深海底で放散虫などの微小な生物の遺骸が堆積したものです。それが、海洋プレートに乗って運ばれ、日本列島にくっついた(付加した)ものを現在見ているのです。
本来チャート層は深海底で水平方向に堆積していましたが、その後日本列島に付加したため、現在はかなり変形して露出しています。チャート層を見ると、地層が曲がっている(褶曲していると言います)ことが多いのです。
今回写真を撮ったところは、長良川沿いの石灰岩その3で紹介した露頭から西へ300mほどのところです。
5~10cmほどの幅の暗青灰色をしたチャートと数mm~1cmほどの幅の灰色をした泥岩が繰り返して重なった地層が褶曲しています。
下の写真は、少し離れて撮ったものです。
写真の下にある左の●と右の●を合わせるように見ると立体的に見えます。