岐阜県美濃地方に広く分布する美濃帯堆積岩類は、海洋底の噴出物や堆積物が海洋プレートによって運ばれ、日本列島にくっついた(付加した)ものです。
そのため、噴出したり、堆積したりした岩石が、元々遠く離れたところで生成したものであっても、
現在は隣り合って露出していることがあるのです。
長良川沿いにもそのように、海底の噴出物である玄武岩と、
海底などに堆積したチャート・石灰岩・砂岩などが近くに分布しているところが何箇所かで見られます。
国道156号線を関市から北上し、美濃市保木脇の交差点(長良川鉄道「湯の洞温泉口駅」の北西の交差点)を左折し、橋を渡り、県道291号線を右折すると、長良川水力発電所が見えます。
駐車スペースに車を駐車して、北東方向へ300mほど進んだところから川原へ降りると、
長良川の右岸に岩石が連続的に露出しています。
100mほどの範囲に、砂岩やチャート、石灰岩、玄武岩が見られます。
100mほど露出している岩石の北西部に玄武岩が分布しています。
写真は玄武岩を南から撮っています。
下の写真は長良川沿いの玄武岩質溶岩その3と同様の角礫状の玄武岩が多く入った岩石です。
それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、
合わせるようにすると立体的に見えます。
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