なぜ種類の違う岩石が近くにあるのか?【長良川沿いの玄武岩質溶岩4】

岐阜県美濃地方に広く分布する美濃帯堆積岩類は、海洋底の噴出物や堆積物が海洋プレートによって運ばれ、日本列島にくっついた(付加した)ものです。

そのため、噴出したり、堆積したりした岩石が、元々遠く離れたところで生成したものであっても、
現在は隣り合って露出していることがあるのです。

長良川沿いにもそのように、海底の噴出物である玄武岩と、
海底などに堆積したチャート・石灰岩・砂岩などが近くに分布しているところが何箇所かで見られます。

国道156号線を関市から北上し、美濃市保木脇の交差点(長良川鉄道「湯の洞温泉口駅」の北西の交差点)を左折し、橋を渡り、県道291号線を右折すると、長良川水力発電所が見えます。
駐車スペースに車を駐車して、北東方向へ300mほど進んだところから川原へ降りると、
長良川の右岸に岩石が連続的に露出しています。
100mほどの範囲に、砂岩やチャート、石灰岩、玄武岩が見られます。
100mほど露出している岩石の北西部に玄武岩が分布しています。
写真は玄武岩を南から撮っています。

下の写真は長良川沿いの玄武岩質溶岩その3と同様の角礫状の玄武岩が多く入った岩石です。
それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、
合わせるようにすると立体的に見えます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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