2mの甌穴【長良川沿いのチャート層8】

岐阜県で甌穴と言えば、飛騨川沿いが有名ですが、長良川沿いにもきれいに深く削られている自然の造形が見られる場所があります。

国道156号線を美濃市市街から北上し、郡上市美並町に入り、道の駅「美並」の手前500mほどのところに右斜め上に進む細い道があるので、そこを通ると長良川を渡る橋(白石橋)があります。
そこを渡りつきあたりを左(北東)に曲がると、県道324号白山美濃線です。北東へ進み、400mほど進んだ道路脇にスペースがあります。
車を止めて、50mほど戻って道路から川の方を望むとチャート層が露出していますが、写真のように甌穴が見えます。

穴の直径は80cmほどで、深さは40cmほど(本当は160cmほど削られている)です。(写真のスケールは1m)

甌穴のでき方はこちらから。

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降りられるところを探し、甌穴に近づくと、見えていた甌穴の南5mほどのところにも深さが2m以上の甌穴があります。

下の写真の甌穴は穴の直径が90cmほどで、深さはなんと2m40cmほどです。

同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある左の●と右の●を重なり合わせるように見ると立体的に見えます。特に上の写真は立体感が伝わりやすいでしょうか。
写真なのに立体感をお伝えできるのが、立体視写真の良さです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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