縞状の石【長良川沿いの砂岩・泥岩4】

砂岩や泥岩は、美濃帯堆積岩類の中では最も形成年代の新しい岩石です。

砂岩や泥岩の大部分は、玄武岩質溶岩や石灰岩、チャート層などが海洋プレートによって大陸に近付き、海溝に沈み込む際に、大陸側から流れ込んだ砂や泥などが堆積し固まった岩石です。

長良川沿いの砂岩・泥岩その3で紹介したように、
砂や泥の混じったものが海底の斜面で移動し流れ込む時、粒子が粗い砂は下に、
その上に粒子の細かい泥が堆積します。

それが何回も繰り返して流れ込むと、砂と泥が縞状になって堆積します。

これが砂泥互層です。それが固結し岩石になったものが砂岩泥岩互層です。

国道156号線を北上し、郡上市八幡町を越え、大和町に入ると、
長良川沿いに砂岩泥岩互層が何箇所かで露出しています。
道156号線ぎふ大和IC東の信号を左折し(西へ曲がり)、橋を渡り長良川の右岸を250mほど北へ進むと岩石が露出していますが、一帯は砂岩と砂岩泥岩互層が分布しています。

写真が二種類ありますが、上は少し離れて撮ったもの、下は近づいて撮ったものです。
の写真の白丸、または黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

立体視写真については、こちらからどうぞ。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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