米俵のような石【長良川沿いの玄武岩質溶岩2】

玄武岩質溶岩が海底で噴火をして海水に触れると、
「枕状溶岩」と呼ばれる米俵(または西洋枕)状をした溶岩の塊りが積み重なりながら固まります。
熱い玄武岩質溶岩が海水などで急冷すると、表面だけが冷えて固まって殻をつくります。
しかし、内部は熱いままなので、できた殻を破って絞り出されるように流れ、
また海水で急冷して殻をつくります。
これを繰り返して、見かけ上米俵状の形をした溶岩がいくつもできるのです。

2020年4月9日に撮影

その「枕状溶岩」が長良川沿いで見られます。
郡上市美並町深戸から長良川右岸の県道61号線を北上し、郡上市八幡町に入ったすぐの集落である浅柄地区のゴミステーション付近から下流に広がる河床に見られます。

長径50~100cm、短径30~50cmほどの「枕状溶岩」です。

上は少し離れて撮ったもの、下は近づいて撮ったものです。
それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、
合わせるようにすると立体的に見えます。
(焦点を外してぼーっと見るイメージです。少しコツが必要です。)

    

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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