美濃市横持の長良川沿いでは、炭酸塩岩である石灰岩やドロストーン(苦灰岩)がチャート層に挟まった状態で確認できる露頭が何ヶ所かあります。
炭酸塩岩とは、炭酸塩鉱物である方解石、アラレ石、ドロマイトが50%(重量%)以上を占める岩石を指します。

また、ドロストーンは、ドロマイト(CaMg(CO3)2)からなる岩石です。ドロマイトは石灰岩を構成しているCaCO3中のカルシウム分が、海水中でマグネシウムに置き換わったものと考えられています。
写真はチャート・ドロストーンの互層の露頭を北から撮ったものです。
淡褐色がドロストーンで、その他がチャートです。

ここでは、その中でもチャートとドロストーンが互層しており、さらに、変形していたり褶曲していたりしている様子が、広い範囲で確認できます。

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下の写真は、チャートとドロストーンの互層が褶曲しているところを北西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー・黄色の定規の長さは、それぞれ約28cm、約20cmです。

周辺の地質図はこちらです。この露頭(×地点)の周辺はおもにチャート(オレンジ色(Mch))からなる地層が分布しています。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

前回の記事はこちら。ドロストーンを紹介しています。
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