チャート層中のドロストーン【長良川本流沿い露頭編21】

美濃市横持の東西に家が建ち並んでいるところの長良川沿いにはチャートが分布しますが、石灰岩ドロストーンがチャート層中に入ったものがところどころで見られます。

写真はドロストーンが入っているチャート層の露頭を北から撮ったものです。

長良川本流沿い露頭編19の層状チャートの褶曲の露頭から西へ100m弱のところにも、チャート層中にドロストーンが入った露頭が見られます。ドロストーンは、ドロマイト(CaMg(CO3)2からなる岩石です。

ドロマイトは、石灰岩を構成しているCaCO中のカルシウム分が、海水中でマグネシウムに置き換わったものと考えられています。

ここの露頭では、青灰色のチャート層の間にドロストーンが入ったり、角礫状のドロストーンが見られたりします。

青灰色のチャート層の中に右下と左すみにドロストーンが入っているのが写っています。

スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。

地質図において、この露頭(×地点)の周囲は、オレンジ色(Mch)のおもにチャートからなる地層が分布しています。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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