チャート中の石灰岩【長良川本流沿い露頭編8】

長良川沿いにはチャート石灰岩が繰り返して積み重なっている岩石やチャート中に石灰岩が入っている岩石が見られます。

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石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されません。このようにチャートと石灰岩は、形成条件が全く違うため、チャートと石灰岩が積み重なるように見える産状やチャートの中に石灰岩が入っているように見える産状の形成過程は正確にはわかっていません。

ここでは、チャートの中に不定形の石灰岩が入っているのが確認できます。ここの近辺にはチャートが分布していますが、石灰岩が入っているのは狭い範囲内に限られているようです。

白く見えるのが石灰岩で、他はチャートです。

スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約20cm、約14cmです。

地質図において、オレンジ色(Mch)はおもにチャートからなる地層です。近くには砂岩層など違う岩層が分布しています。×地点が、立花橋下流右岸のチャート中に石灰岩が見られる場所です。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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