美濃市にある美濃橋(赤色の橋)の左岸(東)側に岩石が露出しています。
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チャートでできていて、上から見ると2.8m×2.3mほどの楕円形をしている甌穴があり、「お姫の井戸」と呼ばれています。
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美濃橋の脇から川へ下りる階段がついており、そこに「お姫の井戸」にまつわる伝説の表示板があります。
甌穴の周辺ではチャートが層になっていることがわかりにくいですが、甌穴の東へ10m弱進んだところには層状チャートが見られます。また、褶曲しているのが確認できます。1cm~10cmほどの厚さをもった淡灰色~黄灰色のチャート層が積み重なっています。ただし、間にはさまる泥岩層はわかりにくいです。
甌穴はチャートのように河床の岩盤が硬く、激しい流れを生じるところであれば見られます。
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甌穴と層状チャート【長良川本流沿い露頭編3】
チャート層などの硬い岩盤に円形や楕円形などの穴があいていることがありますが、この穴を甌穴、あるいはポットホールと呼びます。上流から運ばれてきた石が岩盤の表面にある割れ目などにひっかかり、強い流れの中でその石が回転し、ドリルのように岩盤に穴をあけるのです。
下の写真は、甌穴から東へ10m弱進んだところにある層状チャートを西からパノラマで撮ったものです。
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下の写真は中下の写真の中央部を南西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。
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地質図では、オレンジ色(Mch)がおもにチャートからなる地層です。また、×の南に分布する点と多角形の模様が入った空色(a2)が美濃帯堆積岩類を覆って平地や緩傾斜地をつくっている第四紀の堆積物です。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)
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