砂岩層中の細礫【長良川本流沿い露頭編24】

美濃市横持から長良川左岸沿いに上流に向かって下河和方面へ進むと、長良川の流れは北西→南東から北→南へ変わります。

流れが北→南へ変わってから100mほど進んだところの左岸(東側)に、露頭が広がっています。

この露頭は砂岩層からできていますが、ところどころに砂より粒が大きい(細礫:2mm~4mmの大きさの礫を指します)が入っている部分が見られます。

砂岩層は中粒~細粒の砂で構成されていて、全体的には淡黄灰色をしています。その中に、数mm~5mmほどの細礫が多く入る部分があり、礫としては泥岩(角礫)、チャート砂岩などが確認できます。

下の写真は細礫が多く入っている部分を撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。

下の写真は、細礫が多く入っている部分を接写したものです。数mm~5mmほどの細礫が確認できます。(写真の縦は5cm)

周辺の地質図を見ると、この露頭地点(×点)は砂岩(黄色(Mss))からなる地層が分布しています。また、すぐ北には、チャートからなる地層(オレンジ色(Mch))が分布していることがわかります。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

前回の記事はこちら。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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