今回は、長良川沿いのチャート層その4で紹介した玄武岩とチャート層が混在している露頭を再度紹介します。
八幡町貝付の長良川沿いには高速道路の橋脚が東側と西側にありますが、その2基の橋脚の間に露頭があります。
写真はチャートと玄武岩が混在している露頭を南からパノラマで撮ったものです。
前々回に紹介した長良川本流沿い露頭編その109の露頭では、チャートと玄武岩質溶岩の接している部分において、レンズ状や不定形をしたチャートや玄武岩質溶岩がお互いのところに入り込んでいる状況が見られました。
今回紹介する露頭では、チャートと玄武岩(肉眼観察では玄武岩質溶岩と言いきれないため、ここでは玄武岩と記載しておきます)がマーブル状に混ざった状態を見ることができます。
エンジ色や白っぽいをしているがチャートで、緑灰色のものが玄武岩です。
両方ともまだやわらかい時に接触して混ざったと考えられます。
地質図において、この露頭(×地点)は緑色(Mbs)とオレンジ色(Mch)の間にあります。緑色はおもに玄武岩質火山岩類からなる地層で、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。
下の写真は、上の写真のハンマーの左を近づいて南西から撮ったものです。黄色いスケールの右斜め上に写っている淡褐色のものは、詳しく調べられていませんが、ドロマイト(ドロストーン)だと思われます。
スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。
下の写真は、露頭を南西から撮りました。