地質図によると、八幡町浅柄～貝付の長良川沿いの両岸には、玄武岩質溶岩などの玄武岩質火山岩類（緑色（Mbs））が広く分布し、その中にチャート（オレンジ色（Mch））の巨大な岩塊が分布していることが分かります。
八幡町貝付にある高速道の橋脚（西側）西方100ｍほどのところには、チャートと玄武岩質溶岩が接している露頭が見られます。
玄武岩質溶岩は火山島のように海洋における噴出物で、チャートは海洋底に堆積した微生物の遺骸が固まった岩石です。
この露頭では、暗青灰色～淡灰色をしたチャート層と灰色をした玄武岩質溶岩が接しているのですが、接している近くではチャートがレンズ状で玄武岩質溶岩の中に入ったり、玄武岩質溶岩がチャートの中にレンズ状や不定形で入ったりしています。
上の写真はチャートと玄武岩質溶岩が接触している露頭を撮ったもので、下方が玄武岩質溶岩で、上方がチャートです。
境界部には、レンズ状や不定形をしたチャートと玄武岩質溶岩が見えます。
中央上の淡褐灰色の楕円形（レンズ状）のものが玄武岩質溶岩です。
下の写真は、露頭を北から撮ったものです。
下の写真は、玄武岩質溶岩を接写したもので、写真の縦は3.5cmです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。
