大和町名皿部河川内露頭の層状チャート【長良川本流沿い露頭編157】

郡上市大和町の長良川沿いには広く砂岩層(砂岩泥岩互層や泥岩層を含む)が分布します。

地質図を見ると一面が一面の薄いオレンジ色(黄色)であることがわかります。黄色は砂岩を表します。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)」

また、その中に濃いオレンジ色が点在していることがわかります。チャートの地層です。

今回は、このチャートのうち大和町名皿部にあるチャートの露頭を紹介します(地質図内の×地点)。ここでは、長良川の水面上に露出している層状チャートを見ることができます。(ただし、水量が多いときは水面下)

場所は、長良川鉄道「郡上大和駅」の西にある金剱神社の西側の長良川右岸寄りです。河川内の露頭は、南北80mほど、東西40mほどがほぼ連続して露出していますが、水量によっては水面上に露出する状況が異なります。

郡上市大和町名皿部の右岸寄りの河川内露頭(大和町下剣の金剱神社対岸)

ここの層状チャートは、数cm~10数cmの厚さのチャート層に、灰色をした薄い(数mm厚)泥岩層がはさまっています。チャート層の色は様々あり、白色、淡灰色、淡緑灰色、暗青灰色、黒色などが見られます。

写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

下の写真は、近づいて南南西から(少し右側から)撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。

 

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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