八幡町稲成・有坂境界付近のチャートと混在岩【長良川本流沿い露頭編134】

国道156号を北進し、郡上八幡駅南の交差点を過ぎてしばらくすると、自動車販売店・作業着等専門店。パチンコ店等が並び、右にカーブします。カーブするところで左側(西)を見ると、長良川の対岸(右岸)に岩石が露出しているのが確認できます。

地図でみると、郡上八幡地方合同庁舎のほぼ対岸です。

そこへは、長良川に架かる橋を渡って行きます。河原へ下りると、チャートが露出しているのが確認できます。

その中で、チャート混在岩が接しているのがわかる露頭があります。

郡上市八幡町稲成・有坂境界付近の右岸露頭(郡上八幡地方合同庁舎の長良川対岸付近)

この露頭のチャートは、淡緑青灰色~淡青灰色で、層理は何となくわかりますが、層状チャートというほどに層理がはっきりしたものではないです。

混在岩は、基質である黒色泥岩の中に、数cm~10数cm径のチャート、細粒砂岩~泥岩、玄武岩質火山岩、石灰岩などが入っています。

基質の泥岩には、一定方向の割れ目があります。混在岩の両側にはチャートがあり、8mほどの幅で混在岩が露出しています。

下の写真は、混在岩に近づいて撮ったものです。ハンマーのグリップの左に写っているのが泥岩中の礫(2個)です。

地質図において、このチャートと混在岩が接している露頭(×地点)付近は、オレンジ色(Mch)と黄色(Mss)が分布していることがわかります。オレンジ色はおもにチャートからなる地層で、黄色はおもに砂岩からなる地層です。混在岩については表示がありません。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

下の写真は他の場所の混在岩を東から撮ったもので、スケールの左に写っているはチャートです。ハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。(スケールとして置いています。)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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