八幡町貝付右岸のチャートと玄武岩の混在【長良川本流沿い露頭編111】

今回は、長良川沿いのチャート層その4で紹介した玄武岩チャート層が混在している露頭を再度紹介します。

八幡町貝付の長良川沿いには高速道路の橋脚が東側と西側にありますが、その2基の橋脚の間に露頭があります。

写真はチャートと玄武岩が混在している露頭を南からパノラマで撮ったものです。

郡上市八幡町西乙原貝付右岸河床露頭(高速道の東側橋脚と西側橋脚の間)

前々回に紹介した長良川本流沿い露頭編その109の露頭では、チャートと玄武岩質溶岩の接している部分において、レンズ状や不定形をしたチャートや玄武岩質溶岩がお互いのところに入り込んでいる状況が見られました。

今回紹介する露頭では、チャート玄武岩(肉眼観察では玄武岩質溶岩と言いきれないため、ここでは玄武岩と記載しておきます)がマーブル状に混ざった状態を見ることができます。

エンジ色や白っぽいをしているがチャートで、緑灰色のものが玄武岩です。

両方ともまだやわらかい時に接触して混ざったと考えられます。

地質図において、この露頭(×地点)は緑色(Mbs)とオレンジ色(Mch)の間にあります。緑色はおもに玄武岩質火山岩類からなる地層で、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。

下の写真は、上の写真のハンマーの左を近づいて南西から撮ったものです。黄色いスケールの右斜め上に写っている淡褐色のものは、詳しく調べられていませんが、ドロマイト(ドロストーン)だと思われます。

スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。

下の写真は、露頭を南西から撮りました。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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