砂岩泥岩互層【長良川本流沿い露頭編5】

東海環状自動車道は美濃関ジャンクションを西へ進むと長良川を渡ります。

その長良川を渡る東海環状自動車道から北西へ300mほどの長良川右岸に岩石が露出しています。

基本的に砂岩及び泥岩の互層からなる地層ですが、この露頭では砂岩層や泥岩層、砂岩泥岩互層が見られます。

美濃帯堆積岩類の中で、玄武岩質溶岩石灰岩チャートなどは、陸側の影響を受けないような海洋で噴出したり堆積したりしたものです。一方、ここで見られるような砂岩泥岩は、陸から川の流れによって海洋へ運び込まれた砂や泥が堆積したものです。そして、海洋で堆積した砂や泥が斜面崩壊などによって斜面を移動し、再び堆積し砂岩泥岩互層のような地層も作り出します。

露頭の下部の黒っぽいのが泥岩層で、上部の灰色のものが砂岩層です。

下の写真には砂岩泥岩互層が写っています。スケールのハンマーの長さは約28cmです。

地質図では、うすい茶色(Mal)が砂岩及び泥岩の互層からなる地層で、黄色(Mss)がおもに砂岩からなる地層、オレンジ色(Mch)がおもにチャートからなる地層です。×の場所が美濃市笠神の露頭です。(地質図はジオランドぎふより。岐阜県博物館提供)

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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